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2009年8月 2日 (日)

「どうしてこの犬にしたの?」

「ボー飼い’s語録 vol.2」

三回目のワクチン接種が終わり、一週間は様子を見ましょうといわれた後、特におかしな兆候もなく、元気いっぱい初めての散歩に出掛けるようになって幾日か。

最初こそ家の廻り、ちょっと先まで、と加減をしながら距離と時間を延ばしていったが、公園をぐるりと周遊するようになるのには大して時間も要さなかった。

今ではほぼ毎日自分のテリトリーを確かめるように(笑)出掛けていく公園。

そんな公園にて初めて出逢ったボーダーコリー、遙か彼方から白黒の姿を認め、「あれ、ボーダーじゃない?」「絶対そうだ」「やっぱりボーダーだ!」と駆け寄っていくラディー兄1と2。

そんな彼らをしっかりと四肢を踏ん張りながら懸命に追い掛けようとするラディー。

なだめつつ、ようやく彼らに追いつくと、既にそのボーダーの飼い主さんからワンちゃんの名前や年齢その他まで、様々なことは既に聞き終えており、あらためて彼らから教えてもらう始末。

一緒にご挨拶した私たちをにこやかに迎えて下さった。

その年配の品の良い紳士が連れていたのが、11歳になる雄のボーダーコリーだった。

さすがに落ち着いていて、興味津々まとわりつこうとするラディーにも動ずることなく伏せの姿勢で休んでいる。

さすがに訓練が行き届いている感じだ。英国紳士とお連れの犬といった感さえある。

聞けば、最初は公園全体ではボーダーコリーは4頭しかおらず、そのうちの一頭にあたるとのこと。つまり「最初の4頭」いうわけだ。

(史実は不明です。ただ、年齢的に当時ボーダーコリーが珍しかったのは事実だと思います。また週末など遠方から来るパターンも多いので、ここでは日常的に、という括りで考えています。)

いわば大老みたいなイメージである。

こちらの名前、月齢などをお話しし、懐かしむように目を細めながら、ラディーのことも愛でていただいたのだが、そのときにおっしゃったのがタイトルの言葉。

それも、柔和な笑みを浮かべたまま・・・そこには何ら含みのようなものもなく、ただ純粋に心の底から素直に問いかけられたように感じられた。

うまいたとえが見つからないが、このようなときには、こちらも率直にお答えできるものだ。

「なんでも一緒に遊びたくて、そして遊べる犬だと思い、選びました。」と。

うん、うん、と更に相好をを崩して頷かれた。「そうだね。」と。

「この犬は何でも出来るよ。」「喜んでいっぱい走るし、男の子達にはぴったりだね。」・・・

話しをお聞きしながら、犬と一緒に長い時間を過ごしてきた重さが、ごくごく自然ににじみ出るような姿だと思った。

自然体というのはまさにこういうことを言うのだろうと。

そして、ちょっと笑みを深めながら言った言葉。

「いろいろ囓らない?」

えっ?こんなに落ち着いているのに、やっぱり囓ったんですか?壁の一部や建具の枠をガジガジし始めていたラディーにちょっと困りつつあった私にも少し意外だった。

「それはもう、みんなやられたよ。テーブル、椅子の脚、階段の角、家のあちこち、、、」

そう話す様子はもう、ありとあらゆるものを乗り越えてきた盤石の自信の上に成り立っているような、例えるなら犬との暮らしの成熟した行く末を思わせるようで、いたく感じ入ったものだったことを覚えている。

経験値マックス!酸いも甘いもかみ分けた、人と犬との織り成す歴史にも似た重みを思わせる出来事だった。

今でも時々公園でお逢いするが、奥様と一緒に(これがまた品の良い方で)楽しく散歩をなさっている。

優しくラディーにも声を掛けてくれるが、当のボーダーは相変わらず泰然自若といった趣で悠々と歩いている。

いつまでも元気な姿を見せて欲しいものだと常々思う。

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コメント

う~ん、ボーダー飼いの英国紳士、雰囲気がしっかりと伝わって来ます。

きっとその紳士も、今や唯一無二のパートナーとなったボーダー君に振り回された時代があったのでしょうね。長い時間をかけて、ゆるぎない信頼関係を築かれたのでしょう。

「どうしてこの犬にしたの?」-うん、何の他意もない、ボーダーへの愛情と親しみのこもった言葉ですね!

仔犬の時代は、このコは大丈夫だろうか、何でこんなコトをするのだろうか、とその場その時だけの事で頭がイッパイになりますけれど、振り返れば「もっとあの頃を楽しめば良かったなぁ…」なんて思うのかも知れません。

私の中で、帽子にコート、ステッキを持ったボーダー飼いの紳士の姿がすっかり出来上がってしまいました。(この季節にそれはないっつーの)

めりさん、ありがとうございます。
多分に私の勝手なイメージに基づいた描写なんですけどね。
少しでも雰囲気を感じ取っていただければさいわいです。
同じような質問をトレーナーさんに受けたときとは、こちらの受ける印象がずいぶんと違うものなんですよね。
おそらくは底にある、自分と犬との時間というものが確として横たわっているから故、なんでしょうかね。。。(あちらはもちろんお仕事ですし。)
相変わらずバタバタしてますが、いつかこういう境地になれるといいんですけどね!

とても心の温まる感じがしました。なぜでしょうか・・・^^
そのオジ様のオーラがブログを通じて伝わってきました。
11年という歴史の中でいろんなことがあったんでしょうね。
おじ様も久しぶりにパピボーと会い、自分らのことも思い出されたでしょうね。
「どうしてこの犬にしたの?」・・・他意の無い質問ですね^^
言葉尻、声のトーン、顔色等で他意があるか無いかなどわかりますもんね。
うちの答えは、ラディ家と同じく「一緒に遊びたい。スポーツしたい。」というのがあります。
古い話になるのですが、平成16年にワンが欲しいねという話になり、
一緒に遊べるワンがいいという事でネットで調べました。
私は毛の長い犬が好きだったので、毛の長い犬種を探し、
ボーダーを見つけたときは完全ドストライク。私たちの虜になりました♪
しかし前年の平成15年に分譲マンションを購入したばかりで、
小型犬しか飼えない規約。
売却して引っ越すことでボーダーを迎えようと結論し、家族説得等色々ありながらも結果的に無事に引っ越すことができ今に至ります。
かなりの準備期間を経てネルを迎えたわけですが、犠牲を出しながら住宅環境を変えてまでボーダーを迎えてよかったと思っています。
きっとボーダーを迎える多くの方は、「一緒に遊びたい」というのが
多いでしょうね。
「ボーダーは大変だ」とよく言われますが、
きっとコミュニケーション次第だと思っています。
愛玩犬のつもりで迎えてはいけない犬種なのは間違いないですね。

年配のオジ様と奥様はどうしてボーダーにしたのでしょうか?♪^^

ひろさん、ありがとうございます。
私の拙い表現ながら、少しでも雰囲気が伝わりましたなら望外の喜びです。
このシリーズでは「ちょっといい話」を目指しています! 笑
なんて、ふざけちゃいけませんね。

確かお話しの中では、一緒にトレーニング教室にも通い、ディスクやレトリーブなども楽しんだとおっしゃっていましたよ。
おそらくは、うちやNELL家のように、一緒に!という気持ちは同様だったのではないかと思います。
暑いからまだ涼しい早朝にお二人と一匹で歩いていらっしゃる姿をお見受けしますが、ただそれだけにもかかわらず、とても楽しげですよ!

そうでしたね、まずは住まいから、、、しんさんとひろさんの気合いの入り方には脱帽です。
NELLちゃん、ホントによかったねー!ですね!
(食う寝るところに住むところ・・・ここのところがちゃんと背景にあるんですよね!ご立派です。)

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